子供やらせたい習い事として上位にランクインするのがピアノです。
日本は世界の中でも特にピアノ人気が高く、家庭におけるピアノの普及率もトップクラスです。
決して安くはないピアノですがどんな一流品でもいつかは寿命を迎えてしまいます。
できることなら使い続けたいものですがピアノの寿命はどのくらいなのでしょうか。また、寿命をのばす方法はあるのでしょうか。この記事ではピアノの寿命に関してまとめました。
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目次
【種類別】ピアノの寿命は平均何年くらい?
ピアノの寿命は一体どのくらいなのでしょうか?
ピアノとひとくちにいってもいろいろな種類があります。それぞれ使い勝手や価格は異なりますが、寿命についてもピアノの種類ごとに違いが見られます。
コンサートでも使用されるグランドピアノの寿命は約50~100年と言われています。かなり幅がありますがグランドピアノは品質によって寿命に大きな違いが出ることが理由です。
一流のピアニストがコンサートで使うような名器と呼ばれるピアノの中には100年超えのものもありますが、一般的なグランドピアノは50年が寿命の目安とされています。
省スペースで人気のアップライトピアノの寿命は30~60年程度です。低価格のものだと20年持たずに寿命を迎えることもあります。グランドピアノの寿命のおおよそ半分程度が寿命の目安です。
電子ピアノの寿命は8~15年です。電子ピアノについては電子部品の寿命がそのまま本体の寿命になるためアナログのピアノに比べてずっと短命です。
古い機種だと部品の調達が難しくなり修理不能で寿命を迎えるケースもあります。
調律師、修理技術者、ピアノ販売店の立場によって寿命は変わる?
ピアノの寿命というのは立場によって見方が大きく変わります。
調律師にとっての寿命とは「演奏に耐えうる正しい音が出なくなったとき」です。25年を過ぎると音程が不安定になりやすく30年を超えると調律での対応が困難になります。
修理技術者にとってのピアノの寿命とは「修理困難になったとき」です。重要部品がひどく損耗したり交換部品の調達が不可能になったりすると技術的には修理可能であってもそのピアノは寿命ということになります。
ピアノ販売店の立場からすると「修理費用が新品を購入するより高額」になったら寿命と判断します。
同程度のピアノを新品で購入したほうが修理やオーバーホールするよりも安く済むのであれば経済的に見てピアノは寿命とみなされます。
ピアノの寿命というものをどう考えるかは立場によって見解が異なります。寿命を考えるなら年数だけではなく利用目的やピアノへの思い入れなど総合的に判断してください。
ピアノの寿命が縮まる原因と寿命を延ばす方法は?
ピアノの寿命を縮める最大の原因は「湿気」です。
高温多湿の日本では特に湿気がピアノに及ぼす影響が大きく、湿気の少ない海外と比べるて寿命が10年以上短くなるとされています。
木材が多く含まれているピアノを湿度の多い場所で使用していると水分を吸収して腐食や劣化が進みます。
反対に空調が常時効いている施設で使用すると乾燥しすぎてしまい、気が収縮してヒビ割れが発生します。
エアコンの風が直接あたったり床暖房で乾燥しているような環境はピアノにとって好ましい環境ではなく寿命が縮む恐れがあります。
ピアノの寿命を延ばすには最適な空調管理が効果的です。ピアノに最適な環境は気温15~25度、湿度40~70%が目安です。
定期的なメンテナンスも重要です。5年に一度調律とメンテンナンスをすれば深刻な劣化が進む前に修理や部品交換などで対応できます。
オーバーホールか買取に出して中古を購入するか?
ピアノが寿命を迎えそうになった場合、オーバーホールするか買い換えるか選択肢は2つあります。
オーバーホールすれば寿命に近くなったピアノでも新品同様に生まれ変わります。大きなヒビ割れなどかなり深刻な状況でも修理自体は可能なので思い入れのあるピアノであればオーバーホールするのもいいでしょう。
ただし、オーバーホールの費用は安いものではありません。ピアノのコンディションにもよりますが寿命が近い状態でオーバーホールを依頼すると最低でもアップライトピアノで30万円、グランドピアノだと50万円はかかります。
状態が悪ければさらに費用は高額になります。
経済的なことを考えるとオーバーホールするよりも古くなったピアノを買取に出して買い替えたほうがお得です。
状態の悪いピアノでも買い取りしてもらえますし、程度の良い中古ピアノなら割安価格で購入できます。
ピアノに思い入れやこだわりがないのならオーバーホールするより買取にだして中古を購入することをオススメします。
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