着物買取でがっかりする(査定額が安い)理由6つとその解決方法

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思い出の詰まった着物もタンスの肥やしにするくらいなら、と売却を考えている方へ。実は着物の買取価格は思ったほど高くないのです。

着物買取でがっかりしないよう心積もりをしておきましょう。後半には高額買取をしてもらえるケースも紹介していますので、ぜひチェックを。

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着物買取でがっかりする(査定額が低い)理由とは


購入した時の値段は決して安いとは言えない着物。しかし、買取査定に出すと驚くほど低い金額を提示されてガッカリしてしまうことも少なくありません。もちろんそれにはきちんとした理由があります。大きく6つに分けて説明しますね。

需要低下(所有からシェアへの変化)

着物は日本の誇る素晴らしい民族衣装ですが、現代日本では普段着として着用する人をあまり目にしません。お茶のお稽古や浅草・京都などの観光地、冠婚葬祭ではまだ着用する人はそれなりにいますが、観劇や百貨店へのちょっとしたお出かけといった日常シーンで着物を着用する人は年々減ってきている印象です。

また、成人式や子供の卒業式・入学式などで着用する「晴れ着」は非常に高額です。白無垢や色打掛、成人式の振袖など、ほぼ一生に一度着るか着ないかといった着物に関しては、レンタル品で済ますことが定着しつつあります。現在、これらを自前で用意したというと、とても裕福なご家庭という認識すらあるのではないでしょうか。

また、着物が好きでいろいろなデザインや柄をたくさん着たい、けれどやはりお値段が…という人にもレンタルの需要はあります。特に着物に興味のある若い人だと、最初はレンタル品からの方が手をだしやすいようです。

お手入れなども難しいイメージがありますし。現在では着物は所有をするよりもレンタルで済ませたり、何度もとっかえひっかえした方がお得な認識が広がっています。

着物サイズの変化


日本人の体格が非常に良くなった、と言われて久しいです。体格がというよりは身長が伸びたといった方が良いでしょうか。具体例を出すと1950年は男性が162.5cm、女性が151.0cmだったのに対して2019年の調査では男性が171.3cm、女性が156.9cmでした。

戦後~高度経済成長期くらいに作られた小柄な着物だと、いくら高品質で保存状態がよくても、買取業者からしてみれば現代人の体格に合わない着物=買い手がつかない・売れない商品ですので買取査定が低く見積もられる可能性が高いです。

着物買取に対する期待値の高さ

着物の買い取り専門店などでは数十万円~数百万円もの値が付いた買取例が大きく打ち出されていることがあります。しかしながら、これは名だたる職人が作ったアンティーク物など、ごく希少な例です(後ほど、高く売れる条件については詳しく説明します)。

着物は新品だと人気高級ブランド品と同等かそれ以上の価格で購入していることもあり、買取価格もそれなりの金額を期待してしまいがちです。実際には「高額買取例」のような金額になることはまずない、と認識しておいた方がガッカリ感は少なくなりそうです。

悪徳業者による買い叩き・押し買い

貴金属等の不用品買取業者が訪問してきて非常に安い価格で強引に買い取っていった…という話を聞いたことがありませんか?実は着物の買取業者でも同じことが起こっています。

本来であればそれなりに高く売れるはずの着物であっても、売り手側の無知につけこんで、安く買い叩こうとする不届きな業者も、中には残念ながら存在します。

着物を売るのが初めてという人は必ず複数の業者に見積もりを依頼すること、それからネットで構わないので業者の口コミを良い点悪い点含めてざっと確認しておくことです。
ついでに言うと、悪徳業者ではありませんが全国チェーンでリサイクル品全般の買取業者で、着物も対象にしている業者には高値で買い取ってもらえると思わない方がいいです。

着物や貴金属・ブランド物の買取専用業社であれば、査定はある程度目利きの人物が担当します。しかし、リサイクル用品全般を扱うような業者で査定をするのはパートやアルバイトの可能性が大です。

こういう業者は本やCD/DVDでもプレミア価値を無視して、汚損や新しさだけで値段をつけていきます。着物も同様です。

着物の価値がわかる担当者は少ないので、最悪、生地やブランドなど気にせず量り売りの対象になる可能性すらあります。着物含め不用品を全部まとめて一気に処分したいといった場合でなければ利用しない方が無難でしょう。

着物の状態が悪かった

言うまでもなく、着物の状態が良くないと査定額も低く見積もられてしまいます。ほつれや破損、シミにシワもですが、着物の場合、気を付けたいのはカビと虫食いです。普段あまり着用しない着物の場合、カビや虫食いで着物の生地が傷んでしまっている場合があります。

防虫剤や防湿剤を定期的に取り換え、虫干しをすることで予防できます。着用後の汗にも気を付けてください。

また、着物の場合は無理に自分でシミなどを取ろうとすると取り返しのつかないことになる場合もあります。専門家に任せるとよいでしょう。ただし、売却前の着物のクリーニングについてはクリーニング費用と査定額を天秤に掛けて足が出てしまわないか慎重に判断すべきです。

着物の素材が悪かった(大量生産で作られた安い素材)

着物の場合、価格を決めるうえで大きなポイントになるのが素材(生地)です。

着物の生地は大きく分けて絹・木綿・麻・ウール・化学繊維に大別されます。絹の中でも「正絹(しょうけん)」と呼ばれる混じりっけなしの布地は最高級品とされており、振袖などの正装に使われるものです。

木綿・麻・ウールはシーズンに違いがあるものの、主に普段着に使用される素材です。化学繊維(主にポリエステルやレーヨンなど)は、見た目が美しくて振袖などにも使われますが大量生産が比較的容易で、着物としての価値は低くなってしまいます。
高額買取事例で紹介される着物は、まず間違いなく正絹の着物です。

【がっかりするのはまだ早い!】着物買取が2023年以降一部需要が高騰している理由


着物を購入する人が少なくなっているのに、需要が高騰?不思議ですね。なぜでしょうか。理由は5つあるので解説していきますね。

海外の着物需要

海外一口に言っても様々な国がありますが…。日本とも関係の深いアメリカでは、バスローブに着物を取り入れたようなガウンが人気で”My new KIMONO!” と自慢する人もいるようです。

日本好きの人には、トラディショナルで色合いや構図が大変美しい着物(浴衣を含む)は憧れだったりします。しかも、着物はある程度の体形の変化であればサイズ直しをしなくても問題なく着用ができます。

しかし、新品で正絹を使った着物はとんでもない高額で、よほどのセレブでもない限りは手に入れることができません。そこで普段使いにできるような安価な生地の着物、特に振袖のように華やかながら低価格で購入できる化学繊維の着物が一定の需要を生んでいます。

ちなみに先ほど述べたようにガウン感覚で着用する人が多いので、意外なことに一番人気は羽織なんですって!

京都などの観光地での着物レンタル需要

訪日客に人気の観光スポットと言えば京都です。ここ数年は感染症の流行のせいで入国規制が敷かれ、海外からの観光客が減っていました。

しかし、規制緩和がされつつある現状では再びインバウンド需要が伸びてきています。古都京都を、着物を着て歩ける、写真を撮れるといった旅行プランは大変人気です。いわゆる体験型観光ですね。

これは日本人でも同じです。行動規制が緩和される中、舞妓さん体験など以前から人気のあった体験に復調の兆しが見えています。GoToや全国旅行支援で旅行に行きやすいという状況も後押しをしています。

このように着物のレンタル業が賑わってくると、当然のようにたくさんの着物が必要になってきます。新品で用意するよりも、状態の良い着物を古着で買い取ってレンタル品として貸し出すのが、コストパフォーマンスが良く理にかなっているのです。

ECサイトでの中古着物需要

着物を購入する場所といえば、どこが頭に浮かびますか?百貨店でしょうか。それとも、その前身である呉服屋さんでしょうか。

実は近年どちらの業界も客足が伸び悩んでいます。これらのお店で扱う着物は基本的に新品で、先述したように購入する人がどんどん減ってきています。さらには感染症の流行で休業や営業時間の短縮、対面式の店舗へ行きにくくなった…などの影響も少なくありません。

一方でECサイトは賑わいを見せています。デパートや百貨店に出向きにくかった分、ネット通販で家にいながらにして買い物ができることが需要を生みました。中高年の女性の中には日常でも着物を着用する人がまだそれなりにいます。今までネットショッピングを使ったことがなかった人たちがリユース品ではあるものの、安価で購入できる着物に目をつけはじめたのです。

また、洋服と着物の良い所を取り入れたオシャレなファッションを発信するインフルエンサーも登場しています。

こちらは若い人を中心に人気を集めています。彼らは中古品を安く何枚も購入してコーディネイトを楽しんでいます。若い世代ですのでスマホでポチリと購入できるECサイトの方が、便利で安心できるのかもしれません。

正直、百貨店の着物の催し場や呉服屋さんって結構入りにくいイメージがありますし、着物について色々知識がないといけないのでは…と不安になってしまうので、勝手に共感してしまいます。

斬新でオリジナリティ溢れるファッションセンスを持つ若い人にとっては、固定観念なしに自分の感覚で好きな着物を選べるほうが良いのでしょう。

ブランド着物の希少価値の上昇

振袖や黒留袖といった第一礼装には、やはり品質の良いものを選びたいという人は今も少なくありません。やはりブランド着物には量販品とは一味も二味も異なる気品と魅力があり、制作の過程でかかる手数や時間、技術が桁違いです。

しかし、新しく着物を購入する人が減るということは、着物を制作する職人が減るということを意味しています。着物に限らず、伝統工芸の継承者不足が報じられて久しいという点もあります。

やむを得ず手作業から機械織に切り替えたブランドもあります。そういったブランドの昔の着物はめったに市場に出回ることがなく、大変貴重なもので人気があります。

その他冠婚葬祭(結婚式、成人式など)の安定需要

チャペルでの結婚式が大人気ですが、披露宴では着物をお召しになる新婦さんも珍しくありません。

招待されたゲストや親族の女性も着物姿で参列・列席していることもあります(縁起が良くない話ではありますが、ごく近しい親族のお葬式に列席する場合も黒留袖・紋付袴姿のことがありますね)。

成人式では、女性の大半が色とりどりの振袖を身に纏っています。大学の卒業式でも袴姿の華やいだ女性の姿をよく見かけます。

先だって述べたように、現在はこういった格式の高い晴れ着は自前で用意する人よりもレンタル品を利用する人が多いです。

結婚式や葬儀は日本中で毎日執り行われますし、卒業式や成人式は毎年決まった時期に盛大に催されます。着物が必要なシーンはなんだかんだでどこかにあり、一定の需要を保っているのです。

高く売れる着物とはどんなの?

カビやシミ・シワなどがなく着物の保存状態が良いことを前提に、高く売れる着物の特徴を5つまとめました。

作家物・伝統工芸品・アンティーク着物

まず筆頭に上がるのは有名な作家者・伝統工芸品やアンティークの着物です。作家者は個性的で人目を惹きます。

多くの着物作家が存在する中で名を馳せているわけですから、個性的であっても多くの人が欲しがるようなハイセンスな着物、とういわけですね。その作家が人間国宝クラスだった場合には、とんでもない価値がつきます。

伝統工芸品も、新しい嗜好を取り入れながら古くから伝わる製法を守って来た宝物のような存在で、その価値は万人が認めるところでしょう。アンティーク着物とは昭和初期(目安として第2次世界大戦前くらい)までに仕立てられた着物です。レトロブームが再燃しつつありコーディネイトに取り入れられたりと、人気があります。

正絹(しょうけん)の着物

生地だけで見れば正絹の着物が最も格式の高いものです。黒留袖・振袖・羽織袴といった第一礼装の着物にもっともよく使用されます。洋服でも、生地や仕立ての良い礼装であればお値段が高くなりますから、着物でも同じことが言えるわけですね。

絹=正絹ではないことに要注意です。正絹は蚕が作る繭から取られた生糸100%で、「本絹」「純絹」と呼ばれることもあります。

絹・シルク素材であっても絹紡糸(生糸を作る際に出てしまう余分な繊維をより合わせて繊維にしたもの)などは正絹と比べて安い値段での取引になります。

証紙・落款・残り布がある

証紙とは、ザックリというと着物の価値・品質を証明する書類です。宝石や美術品の鑑定書に近いと思ってください。

記載内容は生産地、織元、手織りor機械織、原材料名、染色方法、そして該当するのであれば伝統工芸品マークなどです(伝統工芸品マークは「伝産法」により経済産業大臣が指定する条件にパスしないとつけることができません)。このように、非常に多くの情報が記載されているため、着物の価値を正確に測るためになくてはならないものです。

落款も作家や産地、工房を調べる手掛かりになります。しかし、落款はシンボルマークのような形のものが多く、証紙のように誰が見ても着物の詳細がわかる物ではありません。

絵画に記されている画家のサインのようなものだと思えばわかりやすいでしょうか。鑑定書があった場合でも、サインがあった方がより「本物」だという安心感がありますよね。

残り布とは、着物を仕立てる時に出てしまった端切れのことです。買い取った着物を修繕・仕立て直すときに必要になる場合があります。また、着物と併せた布地で小物を作ることもあるので、もし残り布があれば一緒に査定できないか聞いてみた方が良さそうです。

畳紙がある

畳紙とは、着物を保管するための和紙のことです。「たとうし」「たとうがみ」「文庫紙」など、地域により読み方や呼び方が様々に存在します。

この畳紙には、購入したお店の名前が入っていることがあります。入手経路が明確になるので、一緒に査定してもらいましょう。

しつけ糸が付いている

新品の着物にはしつけ糸がそのまま残っています。新しく袖を通すときにはこの仕付け糸を切ります(余談ですが切っていいしつけ糸といけない仕付け糸があります)。

ですので、仕付け糸が全て残っている着物=未着用(新古品)の証明になります。

着物を高く売る為にしておきたい3つのこと

着物を高く売るためにできることは以下の3つです。

着物の需要がある時期に売る

正確に言うと着物の需要がある時期より前ですね。あまりに直前だとクリーニングや仕立て直しに時間がかかり、需要のピークを逃してしまいます。

着物の需要がある時期は、1月のお正月ならびに成人式、6月のジューンブライド、11月の七五三、3~4月の卒業式・入学式シーズンです。七五三や入学式などは保護者の方も着物をお召しになるケースが多いです。子どものイベントだと思いがちですが、キッチリ需要はありますよ。

【重要】信頼のおける着物買取専門業者に依頼する

これは本当にとても大事です。もしネットで口コミを調査するのであれば業者の公式HPだけでなく、SNSや地域掲示板などもチェックしてみてください。

最も大切なのは「自分から業者にアクションをかけること」です。信頼と実績のある業者であれば、口コミやHP情報で十分に集客を見込めます(業者の方が集客の努力をされていることは前提として)。

電話やアポなし訪問で「不要な着物を引き取ります」なんて、今どきとは思えない営業方法は取りません。電話勧誘があった場合には、タイミングがいいからと安易に依頼するのではなく、一度電話を切って番号を検索をしてみることをおすすめします。

押しかけ訪問は本当にトラブルが多いので、とにかくお帰り願いましょう。

【重要】複数から見積もりを取る

着物は査定(鑑定する)人によって買取価格に大きな差がでます。同じ業者であっても、複数店舗を展開している場合、鑑定人の力量に大きな違いが出てしまうこともあります。

一店舗だけの依頼だと、万が一(悪気がなかったとしても)買い叩かれてしまう可能性があります。複数店舗に査定を利用して、最も納得のいく買取価格を提示してくれた業者に売却をしましょう。

なお宅配査定サービスを利用する場合には買取を依頼しないと送料が有料になることがあるので、その点だけは気に留めておいてくださいね。

注意!クーリングオフは「出張買取」のみ対応

売却してしまった着物をやはり手元に取り戻したい場合、クーリングオフ制度の利用はできるのでしょうか。実は、店舗やネット宅配での買取りではクーリングオフを利用することができません。

意外に感じるかもしれませんが、実は通常の物品を消費者が購入する場合でも店舗やネット通販で購入した商品にはクーリングオフは適用されないのです。これはクーリングオフ制度が定められた目的に理由があります。

クーリングオフ制度は、訪問販売や電話通販のように購入者が不意打ち状態で冷静な判断ができないと考えられるときに、一度頭を冷やして考え直すために時間を取りましょうね、それで「いらない」となったら契約を無条件で撤回・解除できますよ、という制度です。

買取の場合は、売り手買い手の立場が逆になるものの、訪問してきた買取業者に立て板に水の話をされてうっかり言い値で売ってしまった…という場合には適用されます。
しかし、店舗やネットで買取を依頼する場合は、自分から進んで買取を願ったと判断されるため、クーリングオフの対象外になるのです。

もちろん、一般的な店舗やネット通販でも独自に解約やクーリングオフに対応していますよ、とキャンセルポリシーを掲げている企業もあります。ですが、これはあくまでも業者側の厚意であって、法律でそうしなければならないと決められているわけではありません。

着物買取の場合も、特にキャンセルポリシー等で規約が定められていない限り、無条件で取引を撤回するのは難しいと考えてください。

もちろん、改めて買い直しができないこともありませんが、タイミングによっては既に別の人の手に渡っていたり、売値の何倍もの価格を支払うことになったりと、大変かもしれません。

まとめ

以上、着物の買取価格が安い理由をまとめてみました。古着や日用雑貨をリサイクル店に持ち込む場合と共通する点(状態がきれいかどうかなど)もありましたが、着物独自のポイントがいくつもありました。

買取業者を選ぶ際には慌てず焦らず、じっくりと吟味して選定してくださいね。

今現在売却する予定がない方も、一度タンスの中の着物の状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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